こんにちは。
副院長のまきです。最近めっきり冷え込んでまいりましたね。
日曜日に、第46回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会に参加して参りました。
この学会は、皮膚のアレルギーと、かぶれを専門にしている学会です。
アレルギーやかぶれは、とても身近で、日常診療でも多くの患者様からご相談を受ける分野です。
学問としても大変興味深く、毎年新しい知見があったり、研究が進んでいる分野でもあるので楽しみにしている学会のひとつでもあります。
花粉症持ちの方が、リンゴやモモを食べて蕁麻疹を起こす。
このエピソード、実は、花粉症と食物アレルギーに興味深い関連があるのです。
交差反応性といいますが、特定の原因タンパク質(アレルゲンA)と、異なるタンパク質(アレルゲンB)が、その分子構造が似ているため、抗体がAとBの両者を鑑別できずに、AだけではなくBにもアレルギー反応を起こすというものです。
先ほどの例では、カバノキ科であるハンノキに感作された「ハンノキ花粉症」の患者様が、分子構造の似たバラ科の果物、「りんご」、「もも」にアレルギーを起こした、交差反応によるアレルギーの一例でした。
今回、勉強になったのは、「ごぼう」もバラ科の植物であるということ。
上記のエピソードを含めて、ハンノキ花粉症の方が、りんごやももだけでなく、ごぼうアレルギーも併発していたという一例について、島根大学の千貫先生が、大変分かりやすくご講演下さいました。
それ以外にも、40歳以降の魚アレルギーの患者様は、アニサキス(寄生虫)アレルギーである可能性が極めて高く、アニサキスアレルギーも調べるべき。であったり、
長年患っていた、手湿疹やアトピー性皮膚炎が、石鹸やシャンプーのせいだった!
など、改めてスキンケア用品の選び方の重要性を再認識させられました。
数年前に、新聞などでも大きく取り上げられた「加水分解コムギタンパク」が含まれた石鹸によるアナフィラキシーは、大きな話題となりましたが、アナフィラキシーほど重篤なアレルギーでなくても、日々使用しているスキンケア用品が、皮膚トラブルの原因になっていることもあります。
ぜひ、安全性の高い商品で健やかな皮膚を保ち、さらには美しくなって頂きたいなと、実感致しました。
当院では、パラベンフリーの石鹸などをご用意しております。
今一度スキンケア用品を見直すことが、新たな解決の糸口になることもあります。
スキンケアのお悩みについても、ぜひお気軽にご相談下さいませ。
目黒駅前アキクリニック (品川区目黒駅西口30秒)
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一般保険皮膚科・美容皮膚科・形成外科・小児皮膚科
院長 秋山俊洋 (学会認定皮膚科専門医・医学博士)
副院長 若林満貴(まき) (女性医師・学会認定皮膚科専門医・医学博士)
03-5487-2525
国立旭川医科大学医学部医学科卒業。
医学博士。
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医(第8758 号)。日本皮膚科学会学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医美容医療学会、日本抗加齢医学会の正会員。
大学卒業後に順天堂大学医学部附属静岡病院、順天堂大学医学部附属静岡病院、表参道の美容皮膚科クリニック、二子玉川スキンクリニック、順天堂大学医学部附属順天堂医院 皮膚科・アレルギー学講座助教(非常勤)を経て、2016年に目黒駅前アキクリニックの院長を務める。